
「女々しい」「雄々しい」などという言葉があるように、かつては男の役割、女の役割が強く決められていた時代がありました。 今は、男か女かという括りだけで人となりを考える時代ではありません。けれど世阿弥は、その時代に「男時」「女時」という言葉で、芸における攻め時と守り時を語りました。 勢いに乗り、前へ出るべき時がある。一方で、思うように進まない時には、焦らずに力を蓄え、次の時を待つことも必要になる。 今月から、私を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。だからこそ今は、ただ守りに入るのではなく、新しい表現へ挑戦する時なのだと思います。 すぐに結果にならない挑戦もある。それでも、まだ知らない声、身体、ことばに触れることは、自分の中の財産を確実に増やしてくれる。 女時を越えた先に、男時が来る。その巡りを信じて、いま出来る稽古を重ねながら、次の舞台へ進みます。
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